野村 幸弘:幻想工房(Yukihiro Nomura : Gensou Koubo)


1961年 京都市生まれ

         東北大学大学院博士課程中途退学

1985年 イタリア政府給費生としてシエナ大学に留学、イタリア美術史      を学ぶ(87年まで)

1994年 美術評論「聖なる空間を求めて」が箱根彫刻の森美術館公募論文     で佳作入選

       アーティスト集団「幻想工房」を結成、神社などでダンス公演     を行う

1996年 ダンス評論「土方巽と日本美術」が第1回シアターアーツ賞受賞

               神社やコンクリート工場、廃屋ビル、草原など、さまざまな場     所で「幻聴音楽会」と題したコンサートを始め、以後、それを     映像化することになる

1997年 絵画「ロード・ペインティング展」(岐阜・ギャラリー温)およ     び「退場人物展」(大阪・光の教会)を開く

2000年 「草原の音楽」が第22回東京国際ビデオフェスティバル・ゴー

               ルド賞を受賞

      「岐阜大学芸術フォーラム」を開始、現在、133回を数える

       朝日新聞に「アートの原景」(現代アート論)を連載

2002年 片岡祐介・由紀とのコラボレーションによる映像作品「場所の

               音楽」が、キリンアートアワード2002奨励賞を受賞

      芸術批評誌『リア』の創刊にたずさわる

2003年 映像作品「水辺の音楽」が水の惑星映像祭奨励賞を受賞

      立体オブジェ作品を中心とした「野村幸弘と幻想工房の世界」

             (岐阜・ギャラリーなうふ)を開催

      イタリア、フィレンツェで幻聴音楽会「影の音楽」と「回転の音

               楽」を開催

2004年 愛知県蒲郡東港埋立地で、インスタレーション「音象風景」を制

       作し、幻聴音楽会「火影の音楽」を開催

2005年 野村誠とともに横浜トリエンナーレ参加

2007年 即興ユニットI-Picnicとして、オーストリア、クレムスの音楽祭

              「コントラステ」に参加

2008年 第22回幻聴音楽会「照明の音楽」と第23回幻聴音楽会「街路の

               音楽」を浜松で開催

      朝日新聞に「美くらべて見る」(日本美術論)を連載

2009年 第26回幻聴音楽会「運河の音楽」を神戸で開催

2010年 徳島LEDアートフェスティバルで第28回幻聴音楽会「照明の

               音楽 II」を開催

2013年 多治見市の岐阜県現代陶芸美術館で第30回幻聴音楽会「陶芸の

               音楽」を開催

 

※「場所」をキーワードに、絵画、写真、デザイン、オブジェ制作など、多岐にわたる創作活動を展開している。

論文に「ジョットの指紋」『朝日美術館』(朝日新聞社)、共著書に『西洋美術への招待』(東北大学出版会)、翻訳書に『カラヴァッジョ』(東京書籍)、『これならわかるアートの歴史』(東京書籍)、『バルテュス』(岩崎美術社)など。

 

現在、岐阜大学教育学部教授。